2019年に本格的に始まったイチゴの生産は多くの課題を残して5月末に終了しました。

それと並行して2020年に向けて、苗の仕込みが始まっていたわけですが、ここで私たちは大きな間違いに気づかずにワクワクしながら準備を進めていたのでした。


もちろんその時にはそんなことは全く気にも留めず、日々予定の苗数を用意するとで必死になったいたのですけれど。

たくさんの苗が準備されたころ、季節は夏になり、気温もぐっと高くなってきた頃・・・

イチゴ生産に携わったことのある方ならわかると思いますが、苗がパタパタと枯れだしたのです。病気に侵されているとも知らずに株を増やしてきたことで、手をかけてきた苗に病気が発症して、あれこれ手を尽くしてみたものの結局全滅ということになってしまったのです。数年イチゴ苗にかかわってきていたので、『大丈夫』と思って作業を進めていた甘さが原因だったと思います。

悪あがきをし尽くした夏が過ぎるころ、さすがに自力でのイチゴ苗の調達が不可能と分かりました。2020年も何とかイチゴの生産をしていかなければと思い、あちこちに声をかけて余剰苗を探しにかかりました。

2019年は天候不順によるイチゴ苗の不作と、台風による被害で、関東のイチゴ生産農家はあちこちで打撃を受け、苗不足の状況。駆け出しの農家に回ってくる苗は見つかりそうもありませんでした。

それでも、先輩から苗を頂き、花関係の農場から苗を安く譲っていただいたりして、何とか2019年と同じ規模での生産を続けられることになりました。

とはいえ、苗の調達が遅れたために植えこみは2週間遅れてしまいました。この時期の2週間の遅れは、集荷、久次来が1か月以上遅れることになるので大きな打撃ですが、イチゴを作ることができるだけでも幸せと思って日々管理を続けました。



去年は何もわからずに管理をしていたために収穫期の後半は実がちっちゃくなったり、果房が貧弱になってしまいました。今年こそはしっかりと管理をしていい実をとり続けるぞ!!!・・・と思っていたものの、実際どうやって管理をしたらいいかがわかっていず、イチゴ組の2人のスタッフと手探りで葉欠きをし、花摘みをしていきました。

イチゴ組の2人も学校で勉強してきたはずなのですが、知識があいまいで、実践の準備はまだまだの状態でしたので、母校に復習をしてもらいに行ったことがありました。そこで今の問題点を恩師に聞いていただいて、ご指導を頂いたことで、何とか収穫の日にたどり着いたといえます。やっぱり最低限の知識は必要だということですね。


2019年1月18日、イチゴ摘みの開始の日です。
いちご 20200121
こんなおいしそうなイチゴに仕上がりました。きれいなイチゴが生ってくれるまではとても心配でした。

初日の天気はどんよりした曇り空。寒いくらいの気温。予約のお客様はみなさんおいでくださってほっとしました。



IMG_7946イチゴ組の2人のスタッフが説明をしてからスタート!!!

スタッフ2人で考えた注意事項は何度も書き換えられていったのでした。



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「甘い!!」 「おいしい」の声が今までの苦労をかき消してくれました。

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1月19日の様子 天気が良くなりました。




IMG_7949お腹いっぱいイチゴを食べていただいた後で、今年から設けた休憩スペースで、コーヒーやココアを飲んでいただいてます。

ここで一息ついてから、みなさんお帰りになります。




何とか始まった2020年のイチゴ生産。たくさんのみなさんにおいしいいちごを食べていただきたいという思いを5月までつなげていけるように丁寧に手入れをしていきたいと思っていたのですが、新型コロナウィルスにはやられてしまいました。


3月末から予約が激減し、緊急事態宣言の後は、ほとんど予約はなくなりました。
こればかりは仕方がないのですが、イチゴに対する集客率もほぼ100%であったので、私たちの力を試せると思っていただけにとても残念でした。

結局5月いっぱいオープンして、イチゴのパック売りは積極的に行わず、今まで登録してくださったライン会員のみなさまに『ひとパック取り放題〇〇円!!』という連絡を入れて収穫販売をしました。



シーズン最終と並行して、時期の仕込みも始まっています。親苗がプランターに植えられて、6月に入るとランナー受け(ポットに子苗を植えて、ピンで留めていきます)の作業が始まります。来期は、もっとおいしいイチゴをお客様に食べてもらいたいですね!!!   ^^。


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